日記・コラム・つぶやき

2013年12月31日 (火)

旧年中は大変お世話になりました。

59歳になったこの1年を振り返ってみると、あっという間に過ぎていったなという感じです。

慌ただしかった印象だけが残っています。

歳をとると瑞々しい感性が失われていくのでしょうか。日々の感動が乏しくなってきたような、時間の流れが無闇に速くなってきたような気がします。

久しぶりに田舎の足守の実家に帰って、これから寝正月に突入します。これから三日間はこたつの中でひたすら惰眠をむさぼりたいと思います。

新年の世界が平和でありますように。皆様に大きな幸福が訪れますように。そして、私と妻にもその幸せのおこぼれがちょこっと舞い込みますように。あはは。

それではこれからビールをいただきます。失礼いたします。

2013年12月29日 (日)

上海で遊んできました。

平成25年12月25日~28日、上海・無錫・蘇州に遊びに行って来ました。

スモッグはかなりのものです。曇天だった2日目は郊外に出ても青空は全く見えず、遠景は墨絵のようでした。上海のガイドさんが日本に行って一番感動したのは空の青さだったと言っていました。

蘇州はまたゆっくりまわってみたいと思いました。盤門(春秋戦国時代の城壁と城門あと。孫権が建てた塔が隣接する。)の周辺しか見ていませんが、なかなか綺麗です。運河沿いには古い中国の面影が残るようです。周辺のごみごみとした商店街を散歩する時間があったらと思いました。無錫では、太湖のほとりに作られた三国志演義の広大なオープンセットを見て、呉の水軍の軍船に似せた観光船に乗りました。中学~高校時代に三国志、水滸伝などにはまっていた私には観光時間が全然足りませんでした。

上海は森ビルあたりの高層ビル群のエネルギッシュな奇抜さと旧租界のヨーロッパの対比を面白く感じました。

旧租界側から河を眺めると、上流の工業地帯に石炭や砂を運搬する船が船縁近くまで水に沈めて川を遡上していきます。反対に空船になった運搬船が見上げるような船体を露出して下っていきます。恐ろしいほどの石炭が毎日もやされこのスモッグとなっているのでしょう。

4日目は七宝古鎮という屋台と土産物屋が延々と軒を連ねる恐ろしく古い商店街を散策しました。脇道にそれて探検していると、鶏に混じって豚の頭や犬らしき肉塊がずらりとほしてあり、さすが中国と思いました。

一人っ子政策の弊害、都市と地方の格差、極端な社会格差など、中国社会の病根の一端も感じた旅でした。尖閣諸島の問題で日本人観光客が激減し、こちらの旅行会社は大打撃を受けているようです。

今回の旅は、天候に恵まれて、とても快適でした。




2013年12月 6日 (金)

一喜一憂~ブログ製作とアクセス急減の記録

○前にも書いた通り、このブログは私の自作です。niftyのココログというブログサービスを利用して作っています。1000円以下のブログ本1冊を頼りに、2年前の平成24年1月の正月三賀日を使って一気に作りました。骨格を作るのに丸3日くらいかけたような記憶です。その後、思い付いた時に、少しずつ作り込みを続けています。


○このHPは、3つのブログと1つの掲示板を連結した構造になっています。他の法律事務所のプロが作った美しいホームページと比較すると、武骨な感じは否めませんが、元がブログですから、記事の投稿、編集、削除もスマートフォンを使って自分で思いのままにできます。私の思いを反映しやすいのは、何より魅力です。

○今回、ココログに組み込まれているアクセス解析のシステムが更新されることに伴って、過去のアクセス記録が見られなくなるというので、過去のアクセス数の推移の記録だけは記念に取っておきたいと思いました。その資料を眺めているうち、色々な感慨も湧いてきたので、忘れないうちに書き留めておこうと思います。たぶん、これからHPを立ち上げて弁護士業務に役立てたいと考えている弁護士の皆さんにはいくらかお役に立つ情報と思っています。

○このドメインの取得は10年以上前の平成15年10月24日ですが、平成24年1月より前は作りかけのホームページらしきものの残骸が長年打ち捨てられたままになっていました。


○このブログを立ち上げた時期(平成23年12月)、私は、岡山弁護士会の会長をしていて、折から岡山に進出したいと言ってきたテレビコマーシャルで有名な某大手法律事務所について調査検討をしていました。色々あってその入会申し込みを拒絶し、その決断は日弁連でも支持されることになりました。その調査のために、何日もかけて、当該事務所の公式HPや衛星ブログ群などを丹念に調べたのですが、「なるほど巧妙な作りになっているな」と感心し、これに触発されて私自身のブログを作りを思い立ったのです。


○開設当時(平成24年1月)は、事務所の基本情報と私のプロフィール以外は、地元新聞などに連載した私の投稿記事群を転載しただけで、おそろしく固苦しい内容でした。しかし、閲覧者数は平成24年3月からグングン伸び、同年5月ころには1日2~300PV、来訪者数100~150くらいはコンスタントにありました。ホームページを見てきたというお客様が明らかに増え、私も大いに気をよくしていました。

○niftyの教えて広場に投稿した法律相談記事などを再録してブログに厚みをつけるようにしていきました。また、ベースのブログと法律相談記事を置くブログに分割した上で、2つのブログを連結しました。かなり見やすいブログになっていったと思っています。

○ところが平成24年5月15日を境に突如来訪者が3分の1程度に激減したのです。それでも平成24年9月頃までは特に何もしなくても、PVが100以上、来訪者数が50~70くらいで推移していたのですが、同年10月5日を境に、来訪者数がさらに3分の1に激減したのです。大ショックを受けました。平成25年1月~4月の4ヶ月間の平均は38PV、訪問者17という惨憺たる状態でした。何が起こったのかもさっぱりわからず、意気消沈しました。ブログ更新熱もすっかり冷め果て、しばらく放置してしまいました。

ただ、閲覧者が激減した割には、ブログの集客力自体は落ちていなかったような印象があります。初回の相談申し込みのお客さんがどういう経路でおいでになったかをお尋ねするのですが、ホームページ経由の方が減っている印象はありませんでした。

○このブログを訪れる方の約半分は東京方面からアクセスされており、残り4割が東京、岡山以外の地域からのアクセスということです。岡山県内からのアクセスはだいたい1割強です。私の潜在的顧客はその1割強の中にいらっしゃるはずです。ブログの法律記事をGoogleやYahoo検索して来られる方は、私の潜在的顧客ではないのでしょう。東京等からのアクセスが減少しても、事件や相談を依頼する弁護士を探されている方は依然としてこのブログをご覧になって私の所に来られていたようです。潜在的依頼者層は、事務所名や私の名前で検索してこられる方、他の法律情報サイトなどに置かれた私の事務所へのリンクを辿って来られる方は、私の潜在的顧客である可能性が高いと思います。これが東京在住の弁護士の場合だと、Google検索での来訪者がそのまま依頼者になる可能性がもっと大きいのかもしれません。しかし、東京の依頼者が岡山の弁護士である私に事件を依頼されることは稀ですから、やはり岡山近辺からのアクセスでないと事件の依頼には繋がらないと思っています。


○今年の夏休みに、転載できないまま貯まっていた法律相談記事が30本以上あったので、これを平成25年8月中~下旬に一気にブログに転載しました。その後閲覧者数が回復してきています。平成25年9月~11月の平均は83PV、訪問者数39です。どん底期と比べると倍増したとも言えますが、一番よかったときの3分の1くらいでしょうか。今日(平成25年12月6日)現在の開設以来の累計PVは51458で、1日あたり平均70.20PVとなっています。ずいぶん多くの方に見ていただいて光栄なことだと感謝しています。

○また、平成25年8月には「よしなしごと」というブログを立ち上げ、本体のブログに連結しました。このブログでは難しいことは書かずに、日記ブログ風の味付けにしようと考えました。

○前にも紹介しましたが、最近になって

http://whitehatseo.jp/dont-lose-access-and-ranking-down/

の記事を読み、私のブログに起こっていた現象が病的なものでなく、「誰のブログにも起こりうること」だとわかり、ようやく胸を撫で下ろしたのです。PV数や来訪者数の増減に一喜一憂せず、法律相談記事など世の中の人の役に立つ内容の記事を充実させ、ブログの厚みを加えるように努力するのが王道だと悟りました。

弁護士のブログという地味な性格上、ものすごい数の来訪者は望めませんが、それでも少しずつ前進を続けたいと思っています。当面は記事数を300くらいまで増やすことを目標にしています。現在のページランク3が4になると楽しいなと思っています。




『ココろいど』から投稿




2013年9月21日 (土)

岡山刑務所の矯正展のこと

岡山刑務所に接見にきたところ、矯正展の看板があがっていました。

今回は、

           平成25年10月19日(土)~20日(日)

ということです。

刑務所というところ、塀の中には工場などがあり、生産活動をしています。各地の刑務所で作られた製品はCAPICというブランドで売られています。私がいつも愛用しているのは黒革靴です。運動靴のようなソフトな履き心地で気に入っています。前にきた時には大きなタンスや家具から米・醤油・味噌・蜜柑など幅広い商品が売られていて、ステージでもショーをやっていてにぎわっていました。

2年ほど前に来た際は、私は許可を受けて収容者(被告人)と土曜接見をしていたのですが、同行した妻は刑務所内部の見学ツアーにその場で申し込んで、刑務所内部を見せてもらったということです。悪いことでもしない限り、刑務所内部に立ち入る機会はまずないので、興味津々でドキドキしながら見て回ったということです。

備前焼などの地元の特産品も売っていますが、北海道旅行をした際に土産物屋でよく見かけた「網走監獄」の前掛けなども売っていたと思います。

食べ物を売る屋台もならんでおり、縁日のような趣です。

面白く、値段もかなりリーズナブルのようです。

誰でも参加できるので、参加されてみてはどうでしょう。




2013年9月 6日 (金)

非正規雇用の是正

個別的労働紛争が増加している。労働審判をあわせると、事件数は交通事故事件と比べてもあまり遜色がないということである。

非正規雇用(有期契約労働者、パート労働者、派遣労働者)の増加は、貧困の拡大、結婚しない若者の増加、少子化、家庭における夫婦なあり方の変化、離婚の増加などとも因果関係があり、社会に何ともいえない閉塞感を生んでいる。

非正規雇用が正規雇用を上回る韓国では、2年を超えて非正規雇用を続けることを禁じ、2年を超える非正規雇用については、強制的に正規雇用に転換する法制度を作った。その結果、2年より前に非正規労働者を雇い止めにすることが大量に起こり、非正規雇用の労働者の半分近くが職を失うという事態が起こったようである。

我が国でも有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは

、労働者の申し込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるという労働契約法の改正がされた。

もとより非正規労働の増加を抑制し、1200万人もいるという有期労働契約を正規労働に取り込んでいくというアプローチ自体は間違っていないと思うが、かなりの劇薬で副作用も大きい。韓国で起きた現象は、我が国でも程度の差こそあれ起こしかねない。

このような現象に翻弄される人々に法的解決の道しるべとなるようなものを書いてこのホームページに掲載してみようという問題意識をもった。




2013年9月 5日 (木)

沖縄で日弁連夏期研修なのだ。

平成25年9月5日(木)~6日(金)那覇市で開催される日弁連夏期研修(沖縄地区)に参加するため、沖縄に向かう。9月の台風シーズン真っ盛りになると、沖縄の夏期研修に行くのは、我が家の恒例行事となっている
滞在中には台風もなさそうで、よかった。
この歳になると、集中的に勉強すると知恵熱が出そうになる。しかし、若い連中にまだまだ負けられないので、ここは日頃の不勉強を一気に挽回したい。
今回のメニューは、
1 非正規雇用に関する労働法改正と実務的展望(第二東京 水口洋介)
2 倫理研修(新潟 櫻井香子)
3 知的財産権保護-著作権,商標権を中心にして(第一東京 山口裕司)
4 弁護士として知っておきたい税法の基礎(第二東京 山下清兵衛)
となっている。会場はかりゆしアーバンリゾートナハ、泊港にあるホテルである。
ロワジールで温泉三昧、酒をたらふく飲んで爆睡するのが楽しみ。



2013年9月 1日 (日)

姫路の山崎省吾弁護士との会話

同期会からの帰り、姫路の山崎弁護士とタクシーを一緒し、話をした。彼も京大法学部の出身で、弁護士になってからも全国先物取引研究会などでよく顔を合わせてきた。なかなかの熱血漢である。

彼が最近、若い弟子をとったそうである。

高校の後輩らしいが、なかなかいい漢(男)と見込んで、彼の方から「俺の弟子にならんか」と声を掛けたのだそうである。「イソ弁」ではなく弟子なんだそうである。「俺だけ頑張ったってたかが知れている。弟子であるあなたも光ってくれてはじめて、師匠である俺も光るわけだ。あなたは弟子なんだから、俺の志をいくらかでも引き継いでがんばってくれ。俺はそれで満足だから。」といったことを弟子に言っているそうである。若い弟子の事務処理能力はまだまだ師匠のそれに遠く及ばないわけだし、大人しく控えめな弟子の挙動に物足りなさを感じながらも、弟子の成長のために良いところを見つけては誉めるようにしているということだった。

大いに共感し、反省させられる話を聞いた。

労働法や税法は、弁護士と勤務弁護士との関係を雇用主と労働者という枠組みで無理矢理理解しようとするが、本来は師匠と弟子という枠組みで理解すべきものなのだろう。弟子がいつの間にかたくましく育ち師匠を乗り越えていく、そういう流れの中で師匠の志がなにかしら受け継がれていけば、それが理想なのだろう。社会の役に立てる弟子を育てることができれば、それ以上の社会貢献はない。

久しぶりにいい話を聞いた。




「司法研修所第36期30周年記念大会」

平成25年8月31日(日)

「司法研修所第36期30周年記念大会」に来た。

三重県桑名市の長島温泉のホテル花水木が会場。台風直撃で大嵐という予報もあったが、「雨降らんじゃないの。夏の陽射しはギラギラ。風もない。」という天気。

昨夜遅くに津のホテル入り、早朝から遷宮に沸く伊勢神宮の内宮、外宮にお参りをし、午後から桑名へ。

久々に仰ぐ懐かしい教官や同期の顔である。30年。この国の司法を各地で担ってきた戦友たちの顔である。
弁護士になって30年。闘い方がやっと少しわかってきたかなと思う頃には、今度は体が思うように動かなくなっている。弁護士の人生も、なかなか残酷なものだ。




2013年8月22日 (木)

「教えて広場」投稿について

○このホームページのかなりの部分が、代表社員が@niftyの「教えて広場」に寄せられた質問に回答した記事を再録したもので占められている。

○これらの記事は深夜、早朝に布団の中で、隣で寝ているかみさんの眠りを妨げないように気を使いながら書いている。したがって、使用できる資料はウェブ上にある記事しかない。そういった制約のなかで法律相談にふさわしい正確さとわかりやすさを保つのは苦労する。そこに私の人間としての感情を少々加える努力もしている。

ホームページを立ち上げた時、日記のようなコラムを書いていこうかとも考えたのだが、そんなものを読みたいと思う人がいるようにも思えず、私自身も続かないと思って止めた。法律相談に対する回答なら、少なくとも質問者には役に立つだろうし、同じような心配事を抱えた人にも何かの参考になるだろうと考えた次第である。

○回答を書くのに使っているのは、docomo LYNX SH-10Bというモバイルコンピューター風のキーボードがついたスマートフォンなのだが、真っ暗な部屋の中でゴロゴロしながら、インターネットで調べものをし、原稿を書く作業をするにはこれ以上の道具は見あたらない。

○良い原稿が成立するには良い質問との出会いがないとどうにもならない。やはり、本気で悩んでいる質問がいい。質問文の表現が多少まずくても、こちらも襟をただして答えなければと思う。

一番がっかりなのが、法律の初学者が「かまって、かまって」とどうでもいいような質問をしているのを見抜けないで一生懸命回答してしまった時。「あーやっちゃった」となんとも情けない気分になる。

回答を読んでくれた質問者が、リンクをたどってこのホームページに来て、お礼のメールやお電話を頂戴できることもある。本当にうれしい気持ちになるものである。

○回答を頻繁に書くようになって、それが自分にとってとても勉強になっていることに気づいた。確かに、普段の法律相談の話の運びも多少は洗練されてきた自画自賛している。

○腹立たしいのは、真剣な法律相談の質問に対して、揶揄したり大嘘を平気で回答している回答者が少なからずいること。人の人生を誤らせることになりかねないことをもっと恐れるべきだと思う。

○難しい事を、平易な言葉でわかりやすく噛み砕いて話すということは、本当にむつかしい。回答者の力量が試されることである。




2013年8月15日 (木)

手作りホームページ

このホームページは2年ほど前の正月に自作したものです。NIFTYのココログというブログサービスを使って作ったので大した手間も費用もかかっていません。
SEOというほどのこともとりたててしていません。
主な記事は、私がNIFTYの「教えて広場」の法律相談で回答した記事を収録したもの、会長時代を中心に地方新聞に寄稿した記事、レディアという折り込み誌に事務所の若手弁護士が書いた記事などです。
こんな拙いホームページでもたくさんの方が毎日訪問してくださり、ありがたく思っています。
昨日調べたところいつの間にかページランクがPR3に一つ上がっていました。最近法律相談に来られるお客様はほとんどこのホームページをご覧になっています。
これからの弁護士はインターネットを使ってお客様に自分を発見していただく努力をしなければ仕事になりません。
来訪者の大半の方は具体的なお悩みを持たれ検索サイトで調べものをされる中で私の法律相談記事を参考にされているようです。地元在住の方は1割くらいで、首都圏や京阪神在住も方が圧倒的な割合を占めます。
当面は、法律相談記事を300件程度まで増やすのと、「法律知識の断片」のような記事を書いていきたいと考えています。