おすすめサイト

2015年4月 3日 (金)

蘇州夜曲

平成27年3月31日~4月3日、年度替わりの暇な時期を利用して、江南の春を満喫してきた。

この時期の江南(蘇州、無錫)は雨季の始まりで雨が続くらしいが、今回はとても天候に恵まれた。予報は雨天ばかりだったが、幸いなことにことごとく外れた。

。柳の若芽が運河に映り、菜の花、桃、桜、レンギョウ、蘇芳などなどの花々が咲き競う様を存分に楽しんだ。

庭園、寺院、大運河。蘇州夜曲を聴きながら、落花生をつまんでは、強いコウリャン酒をなめている。

例によって激安ツアーだが、今回は大当たり。やはり旅行は天候次第ということだ。






2015年3月18日 (水)

日弁連ライブ研修で発達障害の被疑者役を熱演する!

3月17日日弁連会館で開かれた日弁連ライブ実務研修「新たな刑事司法と接見のあり方」で被疑者役を熱演した。その被疑者は療育手帳をもった知的障害の男性で、東京都迷惑条例違反(エスカレーターで女性のスカートの中を携帯電話で撮影した疑いを持たれた)という設定。当初はちょっと恥ずかしい気持ちもあったのだが、ついつい役者魂に火がついて一生懸命になってしまった。

日弁連の会合で役者をやるのは、三重県の人権大会での医師役以来であったが、こういうのが結構好きな自分を発見して・・・。

全国の弁護士会に同時中継されたので、古い友人たちにからかわれそう。

時に、司法取引の立法化が閣議決定されたようだ。裁判員裁判、捜査の可視化と、刑事司法は大きく変わっていく。その時代に刑事弁護の世界で生きて変化を体感している私は、幸せなのかもしれない。




2015年1月 3日 (土)

見渡す限り雪雪雪。松江、出雲。

日本海側は大雪となった正月。始発の特急やくもで松江へ向かっています。山間部は一面の雪景色、千両の価値があります。道にも車の姿はありません。

乗り物酔いが苦手な私は振り子列車は敬遠するのですが、岡山道・米子道を走る高速バスは昨年暮れから動いておらず、今回はやくもにしました。JRの信頼性に感謝しながら、車窓の雪景色を堪能しています。

熱い温泉につかり、爆睡することにします。出雲大社によくよくお願いしてきましょう。

大山の山頂部は雪雲におおわれていますが、雲間から太陽が顔を出し、雪に反射する光がまぶしいです。この景色を見られただけで来た甲斐がありました。




2015年1月 1日 (木)

賀正

大晦日から元旦にかけて、「@nifty教えて広場(OK WAVE)」の回答を5本書いた。仕事が忙しくて長い間ついつい書けなかった反動で、勢いにのって一気に書きまくった。

本当は元旦にあたって一年の計をたてるのがよいのだろうが、それは後回しにして寝正月に徹する。

本日をもって、平井先生と三浦先生が独立する。岡山支店は分離して平井先生の個人事務所になる。三浦先生は倉敷で個人事務所を開業する。それぞれのこれまでの貢献に感謝し、今後の成功をお祈りしたい。




2014年12月28日 (日)

60歳の誕生日に

平成26年12月21日(日)に60歳になりました。
振り返ってみると、歳月の流れはとても早かったように思います。気がつくと、体は相当ガタピシいっています。まだまだ大した仕事もしてないのに!と愕然とします。「闘い方」が少しわかってきた頃に、体が思うように動かなくなり始めています。「人生が2度あれば」と嘆くしかありません。
仕事を通じて多くの人たちと知り合えたことは幸せなことだったと思っています。本来であれば満足すべきことだと思います。
しかし、欲深い私は、この人生に満足していません。もちろん生きてきた証になるようなりっぱな仕事もしたいですが、同時に、まだまだこの世にはびこって色々と不善をなし、楽しみたいとたくらんでいる次第です。
現在、台北行きの飛行機の中でこの駄文を書いています。60歳の誕生日は、台湾で紹興酒で妻と乾杯して祝うことにします。例によって例の安売りツアーです。それでは楽しんできます。



2014年10月10日 (金)

中国地方弁護士大会でのシンポジウムを聞いた。感動した。

中国地方弁護士大会[平成26年10月10日]

シンポジウム

「立ち直りを支える社会を目指して~反省は一人でできるが更正は一人ではできない~」

での浜井浩一先生(龍谷大)の講演ノート


日本の犯罪は減少し続けている。殺人は1950年以降減り続けている。しかし、治安が悪くなったと感じている人が多い。

55~56年頃は今の3倍の殺人があった。皆さんは人類史上もっとも人に殺される危険がない時代を生きている。しかし、自殺率は先進国の中で最も高い。


日本では、全体の犯罪件数は減っているが、傘泥棒と自転車泥棒は世界1、2位。


犯罪を犯す確率が大きい30歳以下の青少年が減り続けているので当然のこと。諸外国でも同じ。

2000年頃から老人犯罪の比率が増えている(人口比以上に増えている)。こんなことは諸外国では起きていない。


増えているのは窃盗犯の中での万引きで、他の犯罪が減少している中で減少しておらず、特に高齢者の万引きが増えている。


中高年の生活保護世帯の増加、ホームレスが増えている。自殺も増えている。


更正させるためには、居場所と出番。選択肢を示す必要。

反省しても、選択肢を与えなければ更生はできないことが多い。


検挙人員は減っているが、高齢者は減っていない。

70歳以上で11パーセントな国は例がない。


被害弁償ができると起訴猶予、執行猶予になりやすい。検挙された人の2パーセントしか刑務所にいかない。被害弁償ができる経済力がなく、反省・謝罪の気持ちを伝えるコミュニケーション能力がなく、身元引受人がいない人が刑務所に行く可能性が高い


社会政策が充実すると、刑務所にいく人が確実に少なくなる。最良の社会政策は最良の刑事政策。

受刑者のIQ70未満の人が大半。

60歳以上の受刑者は増え続けてきた。

帰る所がない高齢者は再犯率が高い。刑務所だけが受け入れ拒否ができないので、帰るところがない高齢者がふきだまる。現代の姥捨て山になっている。


「これにて一件落着」の遠山の金さんは要らない。石川島人足寄せ場を作った鬼平が求められている。


弁護士の役割、4分の3は判決確定で仕事が終わりと思っている。


刑事司法には、社会との縁を切っていく作用を持っている。逃げない司法を持つノルウェーでは高齢者の受刑者は少なくなる。重警備刑務所から軽警備刑務所へ移す扱い。日本では外部通勤すらなかなか受け入れられない。


外部から侵入するモンスターを排除する(排除型司法)



犯罪者の立ち直り(社会復帰支援型司法)



■感想:

私の乏しい経験に照らしても、確かにその通りだと共感できる濃い内容の講義だった。心に染みるものがあった。




2014年10月 3日 (金)

第29回岡山地区矯正展(岡山刑務所 2014)のこと

第29回岡山地区矯正展が

平成26年(2014年)

    10月18日(土)午前9時~午後4時

    10月19日(日)午前9時~午後3時

の両日、

岡山刑務所(岡山市北区牟佐765番地、電話086ー229ー2534)で開かれる。

岡山刑務所に接見に行ったら、正門に看板が掲示してあった。

「矯正展」というと堅苦しいが、全国の刑務所で作っている刑務作業品を集めて売っている。一般的にはずいぶん値ごろ感がある。皮靴や鞄、タンスや本棚等の家具といった定番の商品だけでなく、味噌・醤油などこんな物まで作っているのかというようなものが並んでいる。注文すれば祭りの御輿まで作ってくれるのが刑務所だ。アトラクション(なかなか可愛いアイドルグループが踊っていたりする。)や露店もたくさん出て、なかなか楽しい。塀の中の見学ツアーもやっていて、うちのカミサンも見学していた(当日受け付け)。私のお勧めは革靴だ。運動靴のようなしなやかさと靴底のクッション抜群のビジネス靴を売っていて、腰痛持ちの私はこればかり愛用している。何足もまとめ買いをすることにしている。

誰でも参加できるので、家族連れでいかれるとよい。

宇野バス山陽町方面行き JR岡山駅前から牟佐下バス停が最寄り。バス停を降りると徒歩3分くらい。バスの便は10~15分おきくらいでわりと便利。徒歩圏内に桃太郎温泉(岡山市北区牟佐2915-1TEL(086)229-3900 前記バス路線で黒田団地前下車すぐ 岡山駅の西口から温泉施設の無料送迎バスあり)もあり、今の時期、秋の気配が漂う山を眺めながら露天風呂でプカプカすると最高。少しぬるめのアルカリ泉で長湯に適する。私の五十肩はこれで治った!!




2014年9月 7日 (日)

日弁連夏期研修(沖縄・那覇)に来ています。

平成26年9月4日~7日沖縄での日弁連夏期研修に行ってきた。今年のメインテーマは、民法(債権法)改正仮案と会社法改正である。目まぐるしい法改正をフォローするのは59歳の劣化した頭には本当にしんどい。しかし、まだまだ退場するわけにはいかない。

3日目は悪天候で、首里城と沖縄県立博物館を見る。琉球王家の盛衰の歴史は興味深い。4日目は斎場御嶽と久高島の世界遺産を見る。天気が回復し、海がとてもきれいに見えた。




2014年8月26日 (火)

久しぶりにヤミ金と交渉した。

本当に久しぶりにヤミ金と交渉することになった。2年ぶりくらいだろうか、ヤミ金との交渉などの案件は全部事務所の若い先生方にやってもらっていたのだが、今回は手が空いている先生がいないので、やむなく久しぶりに自分でやってみた。

依頼者は恐れおののいているが、電話番号しかわからない03金融の類いばかりなので、電話処理だけである。ヤミ金は「犯罪者」なので、元金も含めて返金しない方針でいく。

「○○さんですか。突然お電話してすみません。私、岡山で弁護士をしております的場という者です。おはようございます。今回、○○市にお住まいの△△さんの依頼で介入することになりました。まことに失礼な言い方なんですが、○○さんがなさっていることは『ヤミ金』ということになりますので、今後は元金も含めてご請求には一切応じません。○○さんが何もされなければ、私も○○さんに何もしませんから、お互いそういうことでいきましょうね。よろしいでしょうか?」

「わかりました。」

「ご理解いただきありがとうございます。それではよろしくお願いしますね。」

6社のうち5社までは、このやりとりの繰り返しで簡単に解決した。1円も支払っていなかった業者が1社だけひどく怒っていたが、いろいろと説得し、最後は不承不承折れてくれた。

昔と言っても、数年前には、ヤミ金業者と怒鳴り合い、一日中嫌がらせ電話が事務所にかかり続けたものだ。あまりの無抵抗ぶりに、拍子抜けした。ヤミ金の対応ぶりの変化に、とても驚いてしまった。彼らも客に対しては暴言を吐いているのだろうが、弁護士と喧嘩してもいいことにならないということを学習したのだろう。

私が弁護士になった30年くらい前は、普通のサラ金屋さんですら、ものすごく強面で怖かった。そういうサラ金屋さんはほとんど廃業し姿を消した。

彼らの業界の環境変化は激烈だったのだろう。

そして、彼らの天敵であった弁護士業界も今経営環境の変化に苦しんでいる。仕事のスタイルを変え、新しい環境に適応しようと苦闘しているのである。




2014年8月 1日 (金)

夏は台湾だ。

夏は台湾だ。

台北での4日間の夏休みが終わろうとしている。

14:30桃園国際空港発のトランスアジア航空で関空へ。機内食を食べ終え、ビールで締め括る。疲れも手伝ってウトウトしてくる。


今回の宿は六福客桟(レオフーホテル)に3連泊、前回このホテルに泊まったのは何年前のことだったか。その時は台風直撃で飛行機が飛ばず、このホテルで延泊した。その折は、2昼夜「テレビの番人」をして、飛行機が飛ぶことをひたすら祈った。その時は下着の替えもなくなり、このホテル1階にあるセブンイレブンで紙製下着を買って急場をしのいだ。その時の紙のブリーフの何とも変なフィット感が思い出される。このホテルは古いが、従業員はみんな日本語ができ、とてもフレンドリー。

朝食のバイキングは特別なものはないが、これで十分。体調のことを考え、山のような野菜をドレッシングなしで黙々と食べる。ビールはコンビニで買うと40元(140円)くらい。台湾ビールがうまい。昼食のレストランで頼むと160元(約560円)と高いが、ビールなしでは食が進まない。


今回も台風12号が直撃かというコースで台湾に接近、連日雨の天気予報で、またしても「テレビの番人」かと覚悟したが、驚くほどの好天に恵まれた。深夜に激しい雷雨があり、雷鳴に目が覚めたほどっだったが、朝にはすっかり上がっていた。


1日目は深夜の到着。

関空からの客2名が飛行機に乗らなかったらしく、台北空港で1時間くらい待たされた。

2日目は台北市内観光。故宮博物館の異様な混雑ぶりにビックリした。北投温泉で温泉博物館を見た後、淡水へ。夜は、士林夜市に立ち寄る。あまりの人の多さに圧倒され、疲れもあって、スターバックスに潜り込んでコーヒータイム。スターバックスでプラスチックのナイフとフォークを勝手にいただき、夜市で形のよいアップルマンゴーを買い込んで宿に帰る。まことに美味。

3日目は、十分駅で天燈飛ばしをした後、平渓線で瑞芳駅へ。金瓜石の金鉱博物館を見たあと、九分へ。九分では、千と千尋の神隠しのモデルになった有名な茶店の屋上で海を眺めながらのんびりと中国茶を楽しむ。基隆の公園から港を一望し、野柳へ。自然が作り出した実に不思議な景色に感嘆。

夜はツアーのオプショナルツアー(台北101の夜景とフカヒレディナー)をパスし、市内を散歩し梅子レストランで台湾料理を楽しむ。いつもながらこの店は旨い。そして、日本語がバッチリ通じるのがうれしい。紹興酒のボトルが1本空く。途中で地元スーパーに立ち寄り特価品のカラスミ(1本420元。1500円くらい。)をたくさん買い込む。いつも連れて行かれる土産店だと同じくらいの大きさのカラスミに1200元とか2000元とかの値札。私には420元の特価品で十分。日本に帰ってからもしばらく楽しめそう。

4日目最終日は三峡と鶯歌の陶器店街へ。最終日はむやみに暑かった。便利店でよく冷えたビールを求め、暑さをしのぐ。

そして、一路関空へ。