眼鏡を変えたのだが
最近眼鏡がどうにも見えづらくなり、意を決して眼鏡を新調することにした。
「年は取りたくないなあ。きっと視力が落ちているんだろうなあ。」となんとも悲しい気分で眼鏡店に行ったのだが、眼鏡士の方から「この眼鏡を作った当時と比べて近視と乱視がかなり改善したため、結果的に今の眼鏡の度がきつすぎて見にくくなっているのです。」と言われた。
思いもかけない言葉に唖然としながら、「この歳で目が良くなるなんてことがあるの?」と尋ねると、「それはありますよ」とのご託宣。
なんかすごく得した気分になりその日はスキップをしながら家に帰った。私もまだまだ捨てたもんじゃない。
しかし、翌日事務所に行っても、うちの女性弁護士たちも女性事務員たちも誰一人として私の眼鏡が変わったことに気付いてくれない。
まあ、彼らもこんな爺さんがどんな眼鏡をかけようと興味があるわけがないから、まあこんなものか。しかし、誰にも気づいてもらえないのはちょっと物足らない。
私がある日カツラでもかぶって行ったら、彼らはどういう反応をすることやら。案外私であることがわからなかったりして・・・。