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2014年6月21日 (土)

第17回刑事弁護経験交流集会(山形)

第17回刑事弁護経験交流集会で山形市に来ています。

今日はサクランボ祭ということで、大変な賑わいでした。

交流集会は、

「少年逆送事件の刑事弁護の在り方~宮城県石巻市の事件及び山形県長井市の事件を中心題材として~」

というなかなか重いテーマです。

石巻事件は、少年逆送事件(死亡被害者2名)について、永山基準を適用した上で死刑が言い渡された事件であり、無期懲役との分水嶺の位置をうかがう事例でした。

30年弁護士をやっていても死刑事件を担当したのは1回だけだが、いつまた何時やってくるかわからないという意味では大震災に似ている。死刑事件を担当すると人生観が変わるくらい色々と考えさせられます。

石巻事件について、類型的に逆送が予想される事件(少年法20条)については、将来の公判闘争を想定して、審判段階で専門家にできるだけ物を言わせておくべきだという外塚弁護士(山形)の発言はなるほどと思いました。

被告人の記憶が無い部分で狂暴性が増大していることについて情動反応を裁判所が否定されている点は残念に思いました。

この事件では被告人が第三者が真犯人だと指したりしたことが裁判員に非常に悪い印象を与えてしまったと思います。

大阪の秋田弁護士が獲得した放火殺人の無罪判決の報告は、感動的でした。こういう弁護がやれたら弁護士冥利に尽きるなあ。ああうらやましい。うらやましい。




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