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2013年9月

2013年9月21日 (土)

岡山刑務所の矯正展のこと

岡山刑務所に接見にきたところ、矯正展の看板があがっていました。

今回は、

           平成25年10月19日(土)~20日(日)

ということです。

刑務所というところ、塀の中には工場などがあり、生産活動をしています。各地の刑務所で作られた製品はCAPICというブランドで売られています。私がいつも愛用しているのは黒革靴です。運動靴のようなソフトな履き心地で気に入っています。前にきた時には大きなタンスや家具から米・醤油・味噌・蜜柑など幅広い商品が売られていて、ステージでもショーをやっていてにぎわっていました。

2年ほど前に来た際は、私は許可を受けて収容者(被告人)と土曜接見をしていたのですが、同行した妻は刑務所内部の見学ツアーにその場で申し込んで、刑務所内部を見せてもらったということです。悪いことでもしない限り、刑務所内部に立ち入る機会はまずないので、興味津々でドキドキしながら見て回ったということです。

備前焼などの地元の特産品も売っていますが、北海道旅行をした際に土産物屋でよく見かけた「網走監獄」の前掛けなども売っていたと思います。

食べ物を売る屋台もならんでおり、縁日のような趣です。

面白く、値段もかなりリーズナブルのようです。

誰でも参加できるので、参加されてみてはどうでしょう。




2013年9月 6日 (金)

非正規雇用の是正

個別的労働紛争が増加している。労働審判をあわせると、事件数は交通事故事件と比べてもあまり遜色がないということである。

非正規雇用(有期契約労働者、パート労働者、派遣労働者)の増加は、貧困の拡大、結婚しない若者の増加、少子化、家庭における夫婦なあり方の変化、離婚の増加などとも因果関係があり、社会に何ともいえない閉塞感を生んでいる。

非正規雇用が正規雇用を上回る韓国では、2年を超えて非正規雇用を続けることを禁じ、2年を超える非正規雇用については、強制的に正規雇用に転換する法制度を作った。その結果、2年より前に非正規労働者を雇い止めにすることが大量に起こり、非正規雇用の労働者の半分近くが職を失うという事態が起こったようである。

我が国でも有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは

、労働者の申し込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるという労働契約法の改正がされた。

もとより非正規労働の増加を抑制し、1200万人もいるという有期労働契約を正規労働に取り込んでいくというアプローチ自体は間違っていないと思うが、かなりの劇薬で副作用も大きい。韓国で起きた現象は、我が国でも程度の差こそあれ起こしかねない。

このような現象に翻弄される人々に法的解決の道しるべとなるようなものを書いてこのホームページに掲載してみようという問題意識をもった。




2013年9月 5日 (木)

沖縄で日弁連夏期研修なのだ。

平成25年9月5日(木)~6日(金)那覇市で開催される日弁連夏期研修(沖縄地区)に参加するため、沖縄に向かう。9月の台風シーズン真っ盛りになると、沖縄の夏期研修に行くのは、我が家の恒例行事となっている
滞在中には台風もなさそうで、よかった。
この歳になると、集中的に勉強すると知恵熱が出そうになる。しかし、若い連中にまだまだ負けられないので、ここは日頃の不勉強を一気に挽回したい。
今回のメニューは、
1 非正規雇用に関する労働法改正と実務的展望(第二東京 水口洋介)
2 倫理研修(新潟 櫻井香子)
3 知的財産権保護-著作権,商標権を中心にして(第一東京 山口裕司)
4 弁護士として知っておきたい税法の基礎(第二東京 山下清兵衛)
となっている。会場はかりゆしアーバンリゾートナハ、泊港にあるホテルである。
ロワジールで温泉三昧、酒をたらふく飲んで爆睡するのが楽しみ。



2013年9月 1日 (日)

姫路の山崎省吾弁護士との会話

同期会からの帰り、姫路の山崎弁護士とタクシーを一緒し、話をした。彼も京大法学部の出身で、弁護士になってからも全国先物取引研究会などでよく顔を合わせてきた。なかなかの熱血漢である。

彼が最近、若い弟子をとったそうである。

高校の後輩らしいが、なかなかいい漢(男)と見込んで、彼の方から「俺の弟子にならんか」と声を掛けたのだそうである。「イソ弁」ではなく弟子なんだそうである。「俺だけ頑張ったってたかが知れている。弟子であるあなたも光ってくれてはじめて、師匠である俺も光るわけだ。あなたは弟子なんだから、俺の志をいくらかでも引き継いでがんばってくれ。俺はそれで満足だから。」といったことを弟子に言っているそうである。若い弟子の事務処理能力はまだまだ師匠のそれに遠く及ばないわけだし、大人しく控えめな弟子の挙動に物足りなさを感じながらも、弟子の成長のために良いところを見つけては誉めるようにしているということだった。

大いに共感し、反省させられる話を聞いた。

労働法や税法は、弁護士と勤務弁護士との関係を雇用主と労働者という枠組みで無理矢理理解しようとするが、本来は師匠と弟子という枠組みで理解すべきものなのだろう。弟子がいつの間にかたくましく育ち師匠を乗り越えていく、そういう流れの中で師匠の志がなにかしら受け継がれていけば、それが理想なのだろう。社会の役に立てる弟子を育てることができれば、それ以上の社会貢献はない。

久しぶりにいい話を聞いた。




「司法研修所第36期30周年記念大会」

平成25年8月31日(日)

「司法研修所第36期30周年記念大会」に来た。

三重県桑名市の長島温泉のホテル花水木が会場。台風直撃で大嵐という予報もあったが、「雨降らんじゃないの。夏の陽射しはギラギラ。風もない。」という天気。

昨夜遅くに津のホテル入り、早朝から遷宮に沸く伊勢神宮の内宮、外宮にお参りをし、午後から桑名へ。

久々に仰ぐ懐かしい教官や同期の顔である。30年。この国の司法を各地で担ってきた戦友たちの顔である。
弁護士になって30年。闘い方がやっと少しわかってきたかなと思う頃には、今度は体が思うように動かなくなっている。弁護士の人生も、なかなか残酷なものだ。




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