養育費の減額を要求されました
Q
私は、3年前に離婚をしました。その時の約束で、子どもの養育費として、元夫に毎月5万円を払ってもらっていました。ところが最近になって、元夫が私に「養育費を月2万円に下げてほしい」と言ってきました。私は、元夫からの養育費の減額要求に応じなければならないのでしょうか。
A
扶養義務者の収入減少を理由に、養育費が減額されることがある
養育費は、あなたと元旦那さん双方の収入、お子さんの人数、お子さんの年齢などを考慮して決めますが、一度決めた養育費の額も、その後に事情の変更があれば、減額されることがあります。事情の変更としては、扶養義務者の収入の減少、家族構成の変化、物価の変動等が考えられます。
元旦那さんが、収入の減少を理由に養育費の減額を求めてきたのであれば、養育費が減額される可能性はあります。ただ、2万円にまで減額するのが妥当かどうかは、そのときのお互いの収入を見た上で検討する必要があるでしょう。もし、あなたが減額に応じない場合、元旦那さんが家庭裁判所に対して、養育費の減額調停を申し立ててくる可能性があります。調停でも話がまとまらない場合には、家庭裁判所で審判がなされ、減額するという結果になる可能性があります。
ただ、調停手続きの中で、お互いの収入資料などが提出されますし、調停委員からも適正な養育費の額がどのくらいかを教えてもらうことができます。ご自身で判断が難しい場合には、調停の場で話し合いをして決めるのもよいでしょう。
今井佳奈 先生
弁護士法人不二 的場真介法律事務所
岡山市北区富田町1-6-10 東光第一ビル501号
TEL.086-222-6423
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福岡県出身。2008年司法試験合格。09年岡山弁護士会登録。「離婚・相続、遺言作成、借金問題・交通事故・労働事件、刑事事件、その他広く取り扱っております。お困りのことがありましたら、お気軽にご相談下さい」
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