« 交通事故加害者側が任意保険に入っていない損害賠償 | トップページ | 履歴書の賞罰欄の記載について »

2013年11月 5日 (火)

養育費の質問

Q
18歳学生を筆頭に子供が6人。
年収700万弱。妻側への養育費はいくら支払えばよい?

A
○裁判所の早見表では子が3人の場合までしか表がありません。
○下のURLの説明を参考にご自身で計算してみてください。

参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/law2chsp.html


追加A
お金の計算が苦手なのですが、年224万円くらいになりませんかね。

先ほど紹介した記事の計算方法を借りると、
父親の年収700万円、母親の年収0万円、お子さんの年齢は15歳~20歳が2人、他は4人,全ての子を妻が養育するものと仮定
父親は給与所得
妻の年収を0と仮定しました。妻の年収は100万円くらいと見なしてもいいかなとは思いましたが、やはり6人の子ともなるととても働けないかなと考えました。

    (1) 基礎収入を計算

      父親の基礎収入=700万円 × 0.4        
             =280万円
      母親の基礎収入=0万円 × 0.4        
             = 0万円

    (2) 子の生活費を計算

                            90×2+55×4
      子の生活費=280万円 × ----------------
                         100+(90×2+55×4)
           = 224万円

      
    (3) 義務者が負担すべき養育費を計算

                            224万円
      養育費=224万円 × -----------------
                         224万円 + 0万円

         =224万円(年額)
         =19万円(約:月額)

金額だけ見ても、とても大変そうですね。しかも、父親は、何もしなくても手取収入は減る事が多いです。税金の扶養控除がなくなるのと、給料の扶養手当・家族手当の関係がなくなったりするためです。
妻の収入を100万円と仮定した場合は最後の式の0万円の部分が40万円(妻の基礎年収)に置き換わるため年190万円くらいになると思います。
なお、この位の人数になると、希望すれば父親も何人かの子の親権をとれる可能性が高いです。

【河原崎弘先生のHPから抜粋 養育費の計算式:平成15年4月以降(養育費算定表の計算式)】
養育費算定表は、各当事者の個別事情を考慮せず、義務者と権利者の収入および子供の年齢だけを考慮します。        

① まず、基礎収入を計算します。

  基礎収入=税込み給与×0.4        実際は、給与所得者の場合、0.34~0.42をかけます
                           自営業の場合は、0.47~0.52をかけます
  簡単にするために 0.4としてみましょう。

② 子の生活費を計算します。
                              55 又は 90
  子の生活費=義務者の基礎収入 × ---------------------
                              100 + 55 又は 90

15歳~20歳は 90、他は 55

③ 義務者が負担すべき養育費を計算します。

                          義務者の基礎収入
  養育費=子の生活費× ----------------------------------------
                       義務者の基礎収入 + 権利者の基礎収入

計算例:父親の年収700万円、母親の年収200万円、子供2歳のケース:給与所得の場合

① 基礎収入を計算

  父親の基礎収入=700万円 × 0.4       
         =280万円
  母親の基礎収入=200万円 × 0.4       
         = 80万円

② 子の生活費を計算
                        55
  子の生活費=280万円 × -------------
                       100 + 55
       = 99万3548円


③ 義務者が負担すべき養育費を計算

                      280万円
  養育費=99万3548円 × -----------------
                    280万円 + 80万円

     =77万2760円(年額)
     ≒ 6万4400円(約:月額)

« 交通事故加害者側が任意保険に入っていない損害賠償 | トップページ | 履歴書の賞罰欄の記載について »

離婚事件・家事事件」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 養育費の質問:

« 交通事故加害者側が任意保険に入っていない損害賠償 | トップページ | 履歴書の賞罰欄の記載について »

プロフィール

フォト

内容2

  • home
  • 報酬規定
  • 的場の主張
  • 法律相談Q&A
  • 雑記帳
  • 来訪者記帳所

よしなしごと

  • よしなしごと

カテゴリー

最近のトラックバック

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想