養育費の質問
Q
18歳学生を筆頭に子供が6人。
年収700万弱。妻側への養育費はいくら支払えばよい?
A
○裁判所の早見表では子が3人の場合までしか表がありません。
○下のURLの説明を参考にご自身で計算してみてください。
参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/law2chsp.html
追加A
お金の計算が苦手なのですが、年224万円くらいになりませんかね。
先ほど紹介した記事の計算方法を借りると、
父親の年収700万円、母親の年収0万円、お子さんの年齢は15歳~20歳が2人、他は4人,全ての子を妻が養育するものと仮定
父親は給与所得
妻の年収を0と仮定しました。妻の年収は100万円くらいと見なしてもいいかなとは思いましたが、やはり6人の子ともなるととても働けないかなと考えました。
(1) 基礎収入を計算
父親の基礎収入=700万円 × 0.4
=280万円
母親の基礎収入=0万円 × 0.4
= 0万円
(2) 子の生活費を計算
90×2+55×4
子の生活費=280万円 × ----------------
100+(90×2+55×4)
= 224万円
(3) 義務者が負担すべき養育費を計算
224万円
養育費=224万円 × -----------------
224万円 + 0万円
=224万円(年額)
=19万円(約:月額)
金額だけ見ても、とても大変そうですね。しかも、父親は、何もしなくても手取収入は減る事が多いです。税金の扶養控除がなくなるのと、給料の扶養手当・家族手当の関係がなくなったりするためです。
妻の収入を100万円と仮定した場合は最後の式の0万円の部分が40万円(妻の基礎年収)に置き換わるため年190万円くらいになると思います。
なお、この位の人数になると、希望すれば父親も何人かの子の親権をとれる可能性が高いです。
【河原崎弘先生のHPから抜粋 養育費の計算式:平成15年4月以降(養育費算定表の計算式)】
養育費算定表は、各当事者の個別事情を考慮せず、義務者と権利者の収入および子供の年齢だけを考慮します。
① まず、基礎収入を計算します。
基礎収入=税込み給与×0.4 実際は、給与所得者の場合、0.34~0.42をかけます
自営業の場合は、0.47~0.52をかけます
簡単にするために 0.4としてみましょう。
② 子の生活費を計算します。
55 又は 90
子の生活費=義務者の基礎収入 × ---------------------
100 + 55 又は 90
15歳~20歳は 90、他は 55
③ 義務者が負担すべき養育費を計算します。
義務者の基礎収入
養育費=子の生活費× ----------------------------------------
義務者の基礎収入 + 権利者の基礎収入
計算例:父親の年収700万円、母親の年収200万円、子供2歳のケース:給与所得の場合
① 基礎収入を計算
父親の基礎収入=700万円 × 0.4
=280万円
母親の基礎収入=200万円 × 0.4
= 80万円
② 子の生活費を計算
55
子の生活費=280万円 × -------------
100 + 55
= 99万3548円
③ 義務者が負担すべき養育費を計算
280万円
養育費=99万3548円 × -----------------
280万円 + 80万円
=77万2760円(年額)
≒ 6万4400円(約:月額)
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