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2013年8月17日 (土)

生命保険金の受取人

Q
成人男性(A)さんは昨年暮れに(B)さん女性(子供一人あり)と結婚(婚姻届済)。(A)さんがこの2月に急死。(A)さんには母親(C)さんを受取人とする生命保険金があることが判明したが、この母親(C)は一昨年既に他界していたにもかかわらず、(A)は受取人の変更手続きをしていなかった。そしてこの母親(C)には子供が三人おり、(A)以外の二人(DとE)は生存しています。今回(A)は急死であったため、保険金の受取人を保険会社には勿論のこと、他の親族の誰にも意思表示をしていませんでした。この場合、この保険金の受取人は(B)、(D,E)のいずれになるのでしょうか。お教え下さい。尚、葬儀は(C)の次男(D)が喪主を務めております。

A1
保険法の第46条は、「保険金受取人が保険事故の発生前に死亡したときは、その相続人の全員が保険金受取人となる」と定めています。
保険金受取人Cさんの法定相続人はADEであり、その内契約者の地位を兼ねるAの法定相続人は配偶者Bと兄弟DEになるわけですから、結局BDE共に相続人になっています。
したがって、BDE全員が受取人となるわけですから、それぞれ3分の1ずつ保険金を受けとることになると思われます。

追加の質問
ご解答をいただき、有難う御座いました。一つ疑問がありまして、46条に書かれています「その相続人」とはCが死亡した時点でのことであるならば、資格者はD,Eの二人であり、その後(Cの死亡後)に結婚したBは相続人とはならず、除外されるのではないでしょうか。出来ましたらご判断いただけませんでしょうか。よろしくお願い致します。

A2
この点を正面から扱った最高裁判例(最高裁平成5年9月7日)がありますので、下記URLから判例本文をご参照ください。よく似た事例について具体的に判示していますから、これをお読みいただく方が理解しやすいと思います。
受取人になる権利をAも相続しており、これをBが順次相続したというのがミソです。
ではお大事に。

参考URL:http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/js_20100319121152013319.pdf
商法六七六条二項の規定の適用の結果、指定受取人の法定相続人と
その順次の法定相続人とが保険金受取人として確定した場合には、各保険金受取人
の権利の割合は、民法四二七条の規定の適用により、平等の割合になるものと解す
べきである。
けだし、商法六七六条二項の規定は、指定受取人の地位の相続による
承継を定めるものでも、また、複数の保険金受取人がある場合に各人の取得する保
険金請求権の割合を定めるものでもなく、指定受取人の法定相続人という地位に着
目して保険金受取人となるべき者を定めるものであって、保険金支払理由の発生に
- 1 -
より原始的に保険金請求権を取得する複数の保険金受取人の間の権利の割合を決定
するのは、民法四二七条の規定であるからである。

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